【理学療法士が解説】歩くとふらつく原因と自宅でできる対策5選

リハビリテーション

はじめに:こんなお悩みありませんか?

片田舎のおじいさんA
片田舎のおじいさんA

歩いているとフラフラする・・・

片田舎のおじいさんB
片田舎のおじいさんB

まっすぐ歩けない、つまずきやすい・・・

片田舎のおばあさんC
片田舎のおばあさんC

年齢とともに歩行に自信がなくなってきた・・・

理学療法士として、こういった相談は日常的に少なからずあります。この記事では

**「歩くとふらつく原因」**と

ご自宅でできる対策法について、専門的な視点から分かりやすく解説します。

結論:ふらつきの主な原因は「感覚・筋力・バランス機能の低下」

ふらつきにはさまざまな要因がありますが、大きく分けて以下の3つが関係しているといわれています。

1.平衡感覚の以上(耳・脳・視覚)

2.筋力・柔軟性の低下(特に下肢・体幹)

3.バランス機能の衰え(加齢や疾患による)

これらは、単独ではなく複数が重なって起こることが多いようです。

原因①前庭機能や内耳の異常

バランス感覚に大きく関わるのが「内耳の前庭機能」。ここがうまく動かないと、まっすぐ歩くことが難しくなります。

症状の例:

・天井が回るようなめまい

・急にふらつく

・目を閉じると不安定になる

考えられる疾患:

・良性発作性頭位めまい症(BPPV)

・メニエール病

・前庭神経炎

原因②下肢筋力や体幹の弱さ

特に**太もも(大腿四頭筋)やお尻(中殿筋や大殿筋)**の筋力低下は、歩行中の安定性に直結します。

よくあるパターン:

・片足立ち5秒もできない

・長く歩くと足がもつれる

・座って立ち上がるときにグラッとする

原因③加齢による感覚や反応の鈍化

年齢と共に、足裏の感覚、視力、脳の反応速度なども低下します。

これにより「足がどこにあるか」「どれくらい体が傾いているか」が分かりづらくなります。

自宅でできるふらつき対策5選(理学療法士監修)

①片足立ち(バランス強化)

・やり方:支えがある状態で10秒×左右3セット 

*立ってからいろんな動きをした際にバランスを保てるかを診る検査があって、その中で片足立ちの検査では10秒以上が一つの大きな基準です。

・ポイント:安全第一、転倒注意

②つま先・かかと上げ

・足首の筋力を鍛えて安全性アップ(ふらつき予防の最初の肝です)

③壁スクワット

・太もも、お尻の筋力強化に◎(どこの筋肉に効いているかが大事ですよ)

④足裏マッサージ

・感覚を高めることで歩行安定(意外と足って硬い人が多いんですよ)

⑤フロアマーク歩行(ラインウォーク)

・細いラインの上を歩く練習でバランス能力アップ(どちらかの足がライン上に乗らない事が多いです)

こんな時は要注意!医療機関を受診すべき症状

以下のような上昇がある場合は、まず医師に相談しましょう。

・めまいが強い・長引く

・意識が飛びそうになる

・片側の手足に力がはいらない

・言葉がでにくい、呂律が回らない

脳卒中の初期症状の可能性もあるため注意が必要です。

まとめ

原因          解説

内耳や脳の異常     前庭障害や脳疾患

筋力低下        特に下肢(脚です)、体幹(お腹周りです)の筋力低下が関係

感覚の衰え       足裏感覚や視覚、反応速度の低下

ふらつきを放置せず、早めの対策・運動を行いましょう!       

片田舎の理学療法士からのメッセージ

ふらつきは転倒リスクに直結します。家の中でも危険がたくさんありますよ😢

・・・ピンポンが鳴って玄関に行こうとして玄関の段差につまづいて転ぶ

・・・トイレに行こうとして、ドアを開けようと後ずさりしたら転んだ

・・・お風呂に入っていて、浴室内で滑って転んだ

*実際に入院してくる骨折の患者さんから聞かれる言葉です。

少しの意識(やろうとする意欲運動(実際に身体を動かすで改善が見込める事も多いため、できることから始めてみましょう!

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