結論からいいます。
リハビリとは、
「できなくなったことを、もう一度できるようにして、
その人が望む生活を取り戻すための最短ルート」だと思います。
筋トレだけでも、ストレッチだけでもありません。
痛み・動き・生活・気持ち・環境など
そのすべてを整えて、あなたのこう生きたいを
形にするためにあると思っています。

こんにちは。
理学療法士として15年以上勤務し、
認定理学療法士、住環境福祉コーディネーター2級を持ち、
病院や在宅で多くの方を支援してきました。
この記事では、
・リハビリの本当の意味
・悩みの原因をどう改善できるか
・どんな人がリハビリすべきか
・プロがみている回復のポイントを専門家としてわかりやすく解説します。
こんな悩みありませんか?
・痛みがあって日常生活に支障がある
・歩きにくい、転びやすい
・ケガや病気の後、以前の生活に戻れるか不安
・自宅で安全に暮らしたい
・介助が減ってほしい
ひとつでも当てはまるのなら、この記事は役に立ててほしいです。
リハビリとは?一言で言うと生活の再構築
リハビリは、
英語のRehabilitation(再び+ふさわしい)の略で、
その人らしい生活を取り戻すための総合支援を意味します。
筋力アップ=リハビリではない
本質は生活の回復です。
例:
・トイレを一人でできる
・転ばずに歩ける
・趣味を再開する
・家事をこなせる
・外出を楽しめる
こうしたあなたが本当に戻りたい生活を実現するのがリハビリです。
リハビリで解決できる主な悩み
①痛み・動きの悪さの改善
・腰が痛い
・膝が曲がらない
・肩があがらない
原因は筋力低下だけではなく、
姿勢・動作のクセ・関節の硬さ・環境など多岐にわたります。
私は評価の際に、必ず
「なぜ痛みが出ているのか?何が問題なのか?」
を徹底的に分析します。
この原因の特定こそが最短の改善ルートです。
②日常生活の自立(ADL)
・ベッドから起き上がる
・立ち上がる
・歩く
・階段を登る
・トイレや入浴
筋トレだけではできるようになりません。
正しい動きを身につけることが最重要です。

15年以上臨床で、
「筋力はあるのに動きがうまくできない」
という人を非常に多く見てきました。
だからこそ、動作訓練の意味が大きいのです。
③社会参加・趣味・役割の回復
・仕事に復帰したい
・家事をこなしたい
・旅行に行きたい
・畑仕事を再開したい
・孫と出かけたい
リハビリは、生活の質(QOL)を取り戻すためにあります。
④自宅で安全に暮らすための環境調整
ここは私の専門分野でもあります。
住環境コーディネーターとして、
・手すりの位置
・段差の解消
・ベッドの高さ
・福祉用具の選定
などを調整することで、
転倒防止や介護負担の軽減が大きく進みます。
環境を整えるだけで生活が変わる
というケースは本当に多いです。
リハビリは誰が行う?役割の違い
理学療法士(PT)
歩く・立つ・座るなどの基本動作の専門家。
姿勢・動作分析・疼痛改善・歩行訓練を担当。
作業療法士(OT)
食事・着替え・家事・仕事など、応用動作の専門家。
言語聴覚士(ST)
言語・飲み込み(嚥下)・コミュニケーションの専門家。
それそれの力が合わさって、日常生活の回復を支えます。
リハビリの種類
運動療法
・筋力トレーニング
・可動域訓練
・ストレッチ
・バランス訓練
身体の土台づくりを行います。
歩行訓練
・平行棒
・杖・歩行器
・室外歩行
生活レベルに合わせて、本当に使える歩行を訓練します。
生活動作(ADL)訓練
・トイレ
・入浴
・ベッド動作
・着替え
できる動きを生活で使える動きに変えていきます。
環境調整(家屋調査)
・手すりの位置
・段差解消
・ベッドの高さの調節
・福祉用具の選定
環境は回復スピードに直結します。
リハビリの効果を最大化する3つのポイント
1.明確な目標を設定する
旅行に行きたい、お風呂に一人で入りたいなど
具体的であるほど成功率があがります。
2.正しい動きを見につける
頑張って動くより正しい動きが圧倒的に効果的。
3.毎日の積み重ね
週3回より、毎日の自主トレが最強です。
まとめ
リハビリは生活の悩みを解決し、望む未来に進むための手段
最後に、もう一度結論です。
リハビリとは、
失った生活を取り戻すための最短ルート。
痛みや不安を解消し、その人らしく
生きるためのサポートです。
15年以上、理学療法士として現場にたってきた経験から、
リハビリは人生を大きく変えられると
何度も実感してきました。
あなたや家族の方が、
本当に望む生活に近づくための手段になれば
嬉しいです。



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