こんにちは!片田舎の理学療法士です。
私たち理学療法士は、患者さんが「自分らしい生活」を取り戻すため、入院中から退院後の生活までをサポートする医療職です。
今日は「リハビリって大変そう…」「つらそう…」と思っている方に、これからのリハビリテーションに対する気持ちを少しでも前向きになってもらえるよう、私が回復期病院に勤めていて感じる思いを綴ってみたいと思います。

やっぱり最初はどういうことをするのだろう…と不安になる気持ちはあると思います。
入院直後の不安な気持ちに寄り添う
ケガや病気で突然入院。不安や焦り、さまざまな感情を抱える事が多いと思います。
そんなときこそ、私たちはただの「運動の先生」ではなく、「話を聞く存在」でありたいと思っています。
「こんなことがしたい」「家に帰りたい」「これがまた出来るようになりたい」
些細な会話の中でもそんな小さな声を拾い上げて、リハビリの第一歩に変えていきたいと考えています。
リハビリ=つらい、を変えたい
「リハビリって痛そう」「きつそう」とよく言われます。

でも、私は思うんです。私が勤める回復期病院は理学療法士のリハビリが1日最大1時間あるんですが、その1時間は未来への希望をつくる時間だと。
少しづつでもできる事が増えていく喜び、歩けた時の達成感、誰かに「できたよ」と言いたくなる気持ち・・・
そういう前向きな気持ちを引きだすのが、私たちの役目だと思っています。
だから、私は「リハビリ=楽しい」を目指して日々取り組んでいます。
退院後の「生活」まで見据えて
病院で元気になっても、家に帰ってからの生活に不安がある方も多いです。
理学療法士は、退院後の生活まで見据えたリハビリを提供します。
例えば、家の中の動き、病院までの通院手段、趣味の再開…。
「自分らしい暮らし」ができるように、一緒に計画し、一緒に歩いていってます。
最後に
リハビリは、つらいものではなく「人生を取り戻すための大切な時間」です。
少しでも楽しく、前向きに取り組めるように、理学療法士は全力でサポートしています。
「一緒に頑張ってよかった」
そんなふうに思ってもらえるように、これからも患者さん一人ひとりと丁寧に向き合っていきたいと思います。
おまけ:今日のリハビリの一コマ
今日は、80代の大腿骨を骨折された男性患者さん。今までは手術したところが痛くて歩くのも平行棒内で往復歩くことがやっとでしたが、初めて歩行器を使ってリハビリ室1周(60m程度)歩けました。

「痛くなかった、こんなに歩けるなんて思わなかったよ。」
と笑顔があふれる・・・こういう瞬間が、私たちの原動力です。

痛みに対しての不安も歩きにくくしている原因になります。その不安1つを取り除く関りをするだけで歩ける能力も格段に上がります。
車椅子から歩行器、そして杖、自力での歩行と人それぞれ回復レベルは違いますが、前向きに毎日コツコツとサポートを継続していけたらなと再度思いました。


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