わたくし、理学療法士として病院勤務を行っておりますが、更なるレベルアップを目的に
新生涯学習制度となって初めての認定理学療法士試験に臨み、無事に合格しております。
学習制度が一新した事で過去問等は何もなく、カリキュラムの内容と今までの理学療法士
としての知識、経験を元に
手探りな状態で試験勉強を行い、不安たっぷりな状態で試験に臨んだ記憶があります。
そこで、理学療法士として更なるキャリアアップを目指している方に対して、
わたくしが実際に認定理学療法士(脳卒中)に向けて、学んできた事をお伝えして
少しでもこれから認定理学療法士(脳卒中)を取得していきたいと考えておられる方に
わかりやすく情報をお伝えできればと考えています。

個人的な感想として、試験は基本と応用を試される場所だったな~・・・
そもそも、認定理学療法士を目指すには「登録理学療法士」になっておかなくては
いけないんです。まずはそこをクリアする必要があります。・・・頑張りましょう‼
現在の認定理学療法士の試験を受ける為の3つの申請要件
①指定研修カリキュラムを受講する。
・日本理学療法士協会が主催するe-ラーニングで受講するカリキュラム(12コマの18時間)
②臨床認定カリキュラムを受講する。
・(脳卒中を例に)脳卒中分野の病院等で開催されるオンラインもしくは対面で実施されるカリキュラム(必須が15コマの22.5時間、選択が5コマ以上の7.5時間以上)
③日本理学療法学術研修大会に参加する。
・各都道府県理学療法士会が運営して開催される学術大会(2025年は東京で対面とオンデマンド参加であるみたいです)
認定理学療法士試験の概要
試験科目や形式について、
①共通分野(理学療法の基礎知識、倫理、臨床推論など、指定研修カリキュラムで習った内容が出てきます)
②専門分野(脳卒中、運動器、呼吸や循環器などの各領域、臨床認定カリキュラムで習った内容が出てきます)
試験は五者択一のマークシート形式での選択問題が出ます。(共通分野9問、専門分野15問出されます)

問題数が少ないと思ったら、意外と悩ましい問題もあったから焦りましたな・・・
では実際に出題された試験内容とこの3つの申請要件を踏まえての感想です・・・。
①指定研修カリキュラムを受講する。について・・・
共通分野の科目はこの指定研修カリキュラムで配布される資料をしっかり復習しておけば
解ける内容が多かったというのを覚えています。ただ、見逃していそうなところを突っついて
問われる問題が数問あったと思いますので、隅々まで勉強する事をおすすめします。
②臨床認定カリキュラムを受講する。について・・・
現在、脳卒中の臨床認定カリキュラムを行っている教育機関(病院等)は全国で48施設あります。
ちなみに、わたくしはその48施設の中で「医療法人尚和会 宝塚リハビリテーション病院」様が
主催されていた臨床認定カリキュラムを受講しました。
https://www.pt-seminar.com/(リンクを添付しておきますので確認してみてください)

個人的に尊敬しているPTの方が在籍している事、講師陣が豪華、それに参加費用がすごく良心的(7,000円‼)なことが選んだ決め手でした‼
専門分野の問題はこの臨床認定カリキュラムを元に出題されますが、何しろ広い範囲で出題
されます。
脳卒中分野の知識、日々の臨床での応用力(評価、治療等々)も問われます。
また「脳卒中治療ガイドライン2021」や「理学療法ガイドライン」といったエビデンスに
基づいた出題もありました。
他に、CTやMRIといった画像診断についての出題もあったかと思いますので、日々の患者様の
脳画像を読み解く力や参考書等での学習は必要かと思います。

とにかくカリキュラムを超えた幅広い内容の出題があったので、たかが15問されど15問だったのを覚えてます。とにかく分かった問題は取りこぼさない事がマストです‼
③日本理学療法学術研修大会に参加する。について・・・
申請要件の一つですのでリンクを貼っておきます。https://smartconf.jp/content/nichiken60
ご確認いただき参加してたくさん学びましょう‼
以上最初にお話した通り、新生涯学習制度となって初めての認定理学療法士試験だったので、
わたくし、ただひたすら「指定研修カリキュラム」と「臨床認定カリキュラム」でいただいた
資料を復習しまくって試験に臨みました。
ただふたを開けてみれば、専門分野の出題内容の幅広さに試験場で固まってしまい、
分かる問題だけは取りこぼしのないよう入念に見直しをしたのを覚えています。
(ただ見直し過ぎると、少しずつ「あれ?これで合ってたっけ⁇」って不安にもなりますが・・・)
あとは自分を信じてマークシートに●字入魂することですね‼
これから認定理学療法士(脳卒中)を取得していきたいと考えておられる方に少しでも役立つ
情報となりましたら幸いに思います。
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