福祉住環境コーディネーター検定試験2級をとりました

リハビリテーション

わたくし、現在回復期病院に勤めていますが、今後のリハビリテーションに役立つかなと考えて2021年

に福祉住環境コーディネーター検定試験2級を取得しました。

福祉住環境コーディネーターとは、東京商工会議所が行っている試験で高齢者や障がい者に対して

住みやすい住環境を提案するアドバイザーとなっています。

1級から3級まであり、仕事に活かせるのは2級以上を取得していると良いようですね。

直近での2級および3級の試験日程は、2025年7月10日(木)、7月31日(木)となっています。

ちょっとここで試験の概要とわたくしが学び得た知識・情報をお伝えできればと思います。

(各自治体等で住宅改修に関する情報に違いがあるかと思いますので、ご確認していただければ

と思います)

福祉住環境コーディネーター検定試験2級合格基準

・3級の範囲および2級公式テキスト(わたくしの時は改訂5版*現在は改訂7版が出ています)

に該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う

・多肢選択式

・制限時間は90分(インターネット試験)

・100点満点とし、70点以上をもって合格

介護保険における住宅改修

要介護者が、自宅に手すりを取付ける等の住宅改修を行おうとするときは、必要な書類を添えて、

申請書を提出し、工事完成後、領収書等の費用発生の事実がわかる書類を提出することにより、

実際の住宅改修費の9割相当額が償還払いで支給される。なお、支給額は、支給限度基準額

(20万円)の9割が上限となる。

*一定の所得がある人は8割、とくに所得が高い人は7割となることがある。

(自己負担割合が1割の人は18万円、2割の人は16万円、3割の人は14万円まで支給を受け取れる計算)

*基準額の上限を超えた分については、全額自己負担となる。

*地域によっては独自の住宅改修補助制度を設けているところもある。

・支給限度基準額 → 20万円

・要支援、要介護区分にかかわらず定額

*ひとり生涯20万円までの支給限度基準額だが、要介護状態区分が重くなったとき(3段階上昇時)、

また、転居した場合は再度20万円までの支給限度基準額が設定される。

住宅改修の種類

①手すりの取り付け(*)

②段差の解消(*)

③滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更(*)

 *玄関から道路までの屋外での工事も支給対象

④引き戸等への扉の取替え

⑤洋式便器等への便器の取替え  ⑥その他前各号の住宅改修に付帯して必須となる住宅改修

①手すりの取り付け

 手すりの必要性 ⇒ 加齢により身体機能が低下すると、身体のバランスがとりにくくなる

(手すりの定義) 廊下、トイレ、浴室、玄関、玄関から道路までの通路などに転倒防止のために設置するもの、もしくは移動または移乗動作に資することを目的として設置するもの 出典「厚生労働大臣が定める居宅介護住宅改修費などの支給にかかわる住宅改修の種類」

⇒ 手すりは、安全な歩行を助け、動作の補助をする役目となる。

〈手すりの種類と特徴(使用方法によって大きく2通りに分けられます)〉

 ハンドレール(hand rail)・・・横手すり

 (使用方法)歩行時に身体の移動と同時に手を滑らせながら使う手すり

 (使用場所)門扉から玄関までのアプローチ、廊下、階段等

 (太さ)  直径32~36mm程度

片田舎の理学療法士
片田舎の理学療法士

 材質は、屋内だと木製(優しい握り心地)、屋外だと樹脂被覆製(雨が降っても大丈夫)があるようです。

・屋内(廊下等)・・・通常、大腿骨大転子の位置に合わせ750~800mm程度を基本とする。

             できる限り連続するように取り付けるのが基本だが、廊下の途中に

           出入口などがあり、やむを得ず手すりが途切れる場合は、手すりの

           端部間の空き距離は戸の幅員を考慮して900mm以内とする。

 *関節リウマチなどで手指に拘縮があり手すりをうまく握れない場合は、手すりに肘から前腕部を乗せて滑らせながら移動できるように、上部が平らで幅の広い手すりを使用し、取り付け高さは床面から1,000mm程度と高めにする。

 ・屋外・・・できるだけ通路の両側に設置する。(幅員が大きい通路では中央に設置する)

      片側のみの場合は、階段やスロープを下りる際の使いやすさを考慮して取り付ける

      側を選択する。

 グラブバー(grabbar、grabrail)・・・縦手すり

 (使用方法)身体の位置はあまり動かさず、移乗動作や立ち座り動作のときに、身体を安定させる

      ためしっかりつかまって使用する手すり

 (使用場所)玄関、トイレ、洗面・脱衣所、浴室等

 (太さ)   直径28~32mm

片田舎の理学療法士
片田舎の理学療法士

 材質は、トイレ等で木製(握りやすい)、浴室で合成樹脂製(滑りにくい)とあるようです。

 ・玄関・・・上がり框段差部分の鉛直上の壁面に取り付け、手すりの上端は玄関ホールにいる者の

       肩の高さから100mm上方とし、下端は玄関土間にいる者の大腿骨大転子(750~

      800mm)の位置を基本とする。

 ・トイレ・・・縦手すり部分は通常、便器の先端より200~300mm前方に設置する。

        上端は肩の高さより100mm程度高い位置にする。横手すり部分は便器の

        中心線を基準に、左右に350mmずつ振り分けた位置に左右対称に

         設置するのが基本。高さは車椅子ではアームサポートに相当する高さで、

        便座面から220~250mm程度上方に位置する。

 ・浴室(立ち上がり用手すり:L型手すりが多い)・・・横手すり(浴槽長辺方向中央付近)

   を握って上体を起こし、次に殿部を浮かしてしゃがみ姿勢をとる。手すりの把持位置は

   しゃがみ姿勢による頭部付近に移動する。(600~800mm程度)縦手すり側の上端は

    肩の高さより100mm程度高い位置

まずは住宅改修の中でも、手すりについてお話させていただきました。

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